エンジニアが会社で働きながら副業をするってどんな感じ?
最近はエンジニアにとどまらず、副業というワードを目にする機会が多くなってきましたが、自分も3年ほど前から会社で働きながら副業をしていました。なんとなく興味はあるけどどうやって探したらよいか分からない、手続きが面倒そうだな、と思っているエンジニア向けの記事です。
副業をやるモチベーション
人それぞれ副業をやるモチベーションは違うと思いますが、
- お金を稼ぎたい
- 休日の暇な時間を有効活用したい
- 転職を考えているけど行きたい会社がまだない
- 会社の仕事だけでなく他の仕事でも自分の技術を試してみたい
みたいな感じのモチベーションで全然OKだと思います。
副業の探し方
- 案件紹介サービスを使う
- 知り合いに紹介してもらう
というのが一般的かと思います。僕の場合は、コデアルというサービスを使って探しました。探す時に注意するのは、副業という性質上、
- まとまった時間をとるのが難しい
- リアルで会うことがほぼできない
のでタスクをわかりやすく振ってくれる依頼者かどうかというところを見る必要があります。エンジニアの場合、エンジニア以外の人から依頼される場合、今まで対面で会ったことのない関係だとかなりやりづらいかもしれません。もしくは、任せてもらえる範囲が広い場合は、まるっと任せてもらうというのでも良いかと思います。具体的に見るポイントでは、
- Slackなどのチャットツールを使っているか
- JIRA/Redmine/GithubのIssueなど、チケットベースでのやり取りになっているか
- 他にリモートで働いている人がいるか
というところが、最低限やりとりをオンラインでやるために必要な部分かと思います。それ以外は、自分のモチベーションに合わせた条件になってくるので、
- 単価
- 使用している技術・ツール
- 開発体制
などを比較することになると思います。特に、技術の部分は本業で使っていて得意なものをやりたいのか、それとも今まであまり経験はないけどチャレンジしてみたいものをやるのか、というので選択が変わってきます。
確定申告の準備
開業はしてもしなくてもOKです。年度末の確定申告で青色申告を行いたい場合は必要です。青色申告を行うためには、
- 開業届の提出
- 青色申告承認申請書
の2つが必要になります。青色申告は白色申告に比べて、55万円控除額が大きいなどメリットがいくつかあります。そこまで手続きは大変ではないのでやっておくことをオススメします。
開業したら税務署へ!開業届と青色申告承認申請書を提出しよう | クラウド会計ソフト freee
副業先と契約を交わす
仕事を受けることが決まったら、契約書を作成します。基本的には、企業側が業務委託契約書を作成してくれるので、それに目を通してハンコを押すことになります。ここで注意したいのは、
- 単価
- 休みたい時にどうするか
- 契約期間
- 瑕疵担保責任
はきちんと確認しておく必要があります。契約期間は長すぎてもやりにくいので、最初の1ヶ月間はお互いにお試し期間として設けるのが良いかと思います。
実際に働く
実際に契約が終わったら仕事がスタートになります。僕が作業していたのは、
- 平日の仕事が終わった後(21時〜23時など)
- 土曜日の午前中
などです。もちろん、最初は環境構築などに時間を取られて作業が進まず、焦ることもありましたが、安定してくれば上記の時間で問題ありませんでした。毎日やりすぎると、本業が終わった後に副業を帰ってからやらなければいけない、という義務感に追われるので休む日を決めたりメリハリをつけないと疲れてしまいます。
お金を請求する
基本的にフリーランスは作業をした月末に、企業に対して請求書を発行します。支払いは大体のところが次月の末に支払ってくれるところが多いです。最初は請求書の作成に戸惑うと思いますが、Excelのテンプレートを使うか、会計ソフトに作成機能が付いているものもあります。自分も最初はExcelのテンプレートを使って作成してメールに添付していましたが、現在はfreeeの請求書作成機能でメールに添付して送信までできるようにしています。
まとめ
副業を探してから働くまでの流れを簡単に書いてみましたが、世の中的に副業が持て囃されてる感じはあるものの、別に本業に満足していれば副業なんてやる必要はないと思います。
とはいえ、何かしら現状に不安や課題を感じていたり、他のものを見てみたいなどがあるのであれば、副業をやるというのはそういう状況を打開するキッカケにはなると思います。特に、僕の場合はフルリモートの企業で副業をやったことで、オンラインでのやり取りやリモートでやる時のコツなどを学ぶこともできたし、北海道に帰ってもやっていけるのではないかという自信にも繋がりました。
迷っている人はとりあえず1ヶ月でもやってみると良いと思います。ただし、エンジニアの人はよく分かると思いますが、最初は技術的な環境に慣れるまでにあまり進みが良くない時期があって、その後にやり甲斐を感じてくることが多いので、最初の辛い時期が存在する、ということだけは覚えておくと良いと思います。