北海道でリモートワークするエンジニアの日常

東京から札幌に移住したフリーランスのエンジニア。車、筋トレ、ライフハックネタが多め。

フリーランス向け資産運用のススメ

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会社員からフリーランスになると健康保険などの自己負担が増えたり、国民年金になったりとお金に関して変わる部分が多いです。しかし、節税できる方法も増えるので、今回は資産運用の部分に絞ってまとめてみました。

小規模企業共済

小規模企業共済とは、

月々の掛金は1,000~70,000円まで500円単位で自由に設定が可能で、加入後も増額・減額できます。確定申告の際は、その全額を課税対象所得から控除できるため、高い節税効果があります。

とあります。上記以外の特徴としては、

  • 解約しない限り引き出しできない
  • 個人事業主廃業や65歳以上になったなどであれば、元本以上が返ってくる
  • 20年未満で任意解約の場合は元本割れする
  • 受け取る際は退職所得控除が受けられる

課税所得が600万円で毎月4万円ずつ30年間積み立てて個人事業主を廃業した場合、

  • 積立額: 40000 * 12 * 30 = 1440万円
  • 節税額: 146000 * 20 = 438万円
  • 共済金(廃業の場合): 1743万円
  • 積立額との差額: 1743 + 438 - 1440 = 741万円

共済金と節税額を合わせると、741万円プラスになる計算です。元本比率は151%とかなりのリターンです。

もちろん気になる点もあります。いつ個人事業主を廃業するのか、いつお金がもらえるのかという問題はついてまわります。現実的なタイミングとしては、

  • 50代で早期リタイアするタイミングで個人事業主を廃業
  • 65歳になったけど、まだゆるく働きたいので共済金を受け取りつつ、青色申告はする

下記でシミュレーションができるので、事前に試してみると良いでしょう。
中小機構:小規模企業共済制度 加入シミュレーション

401k

iDeCoなど別な呼び方をされたりもしますが、個人型確定拠出年金のことです。特徴としては、

  • 月々の掛け金が5000円〜68000円
  • 国民年金の掛け金との合計が68000円
  • 掛け金の運用方法を自由に選べる(投資信託などの金融商品)
  • 小規模企業共済と同じく、受け取る際は退職所得控除を受けられる

という感じです。

僕は会社員時代からやっていて、フリーランスに変わるタイミングでSBI証券の個人型401kに変更手続きをしました。運用方法としては全額「DCニッセイ外国株式インデックス」に投資しています。投資する商品を分散投資として分ける人もいますが、インデックスファンドの中で既に分散して投資されているので、あまり意味がないと個人的には思います。

課税所得が600万円で毎月4万円を30年間、年率6%複利で運用した場合、

  • 元本: 40000 * 12 * 30 = 1440万円
  • 複利での運用後の元本: 約4000万円
  • 節税額: 146000 * 20 = 438万円
  • 積立額との差額: 4000 + 438 - 1440 = 2998万円

運用後の元本と節税額を合わせると、3000万近いプラスになります。元本比率は308%にもなります。ただし受け取る場合、退職所得控除の上限があるので、小規模企業共済を受け取るタイミングとは5年間開ける必要があります。詳しくは下記のページで解説されています。
https://sakuradakozue.com/shokibokigyokyosai-ideco/


また、こちらもシミュレーションができます。
https://www.jis-t.kojingata-portal.com/about/setsuzei-result.html

積立nisa

SBI証券でNISA口座を開設して運用しています。
毎月上限の33333円を20年間、年率6%複利で運用した場合、

  • 元本: 33333 * 12 * 20 = 800万円
  • 複利での運用後の元本: 1390万円
  • 本来掛かる運用益への税: 590 * 0.2 = 118万円

通常の投資信託などで運用するよりも118万円の節税になります。また、他の2つと比べてすぐに引き出せるというのが魅力です。こちらも、僕はMSCIコクサイ連動とTOPIX連動のインデックスファンドに投資しています。

まとめ

今回見た3つの運用方法で、1700 + 4000 + 1400 = 7100万円とかなり大きな額になることがわかります。この額を一気に貯めようとすると非常に大変ですが、30年という期間をかけるのであれば全然無理ではありません。もちろん投資信託なのでリスクはありますが、30年という長いスパンの中で上がり下がりはあるものの必ずプラスになることはあるので、タイミングさえ誤らなければシミュレーションに近い結果が得られると思います。また、仮想通貨も多少買ってはいますが、投資というよりは自分の興味を持続させるためにお金を使っているという感じなので、そこに定常的に投資をするということはしていません。ぜひ今回書いた3つはフリーランスの方におすすめですし、後の2つは会社員でもできるので現在やっていない方はぜひやってみるのをオススメします。

ちなみに、証券会社はいくつかありますが、僕は住信SBIネット銀行をメインで使っているので、SBI証券を使っています。住信SBIとSBI証券の口座間はハイブリッド講座と呼ばれる、どちらからも引き出せる講座があって非常に便利です。