フリーランスエンジニアの働き方とどの働き方が最高なのか
最近は副業やフリーランスなどをよく目にするようになりましたが、フリーランスは自由に働けて稼げる!みたいなイメージを持っている人もいるかと思います。実際、フリーランスの中にはほとんど会社員時代と変わらない人もいれば、時間に縛られず本当に自由に働いている人もいます。
まわりから、「フリーランスになって何をやっているの?」とか、「僕もフリーランスになろうと思うんだけど。」と聞かれることが多いですが、エンジニアのフリーランスの働き方は色々あります。色々ありますし、どれもメリット・デメリットがあります。会社で働いているほうが幸せな人もたくさんいます。僕の場合は、フリーランスを目指していたわけではなく、地方で働くためには、フリーランスという選択肢が現時点で自分にとってベターだったわけです。なので、ここではフリーランス最高!というよりは、フリーランスの働き方って以外と色々あるんだな、ということを紹介していこうと思います。
フリーランスの働き方
僕が知る限りでもフリーランスのエンジニアにはいくつかの働き方があります。
- 会社員型
- 稼働時間保証型
- スポット型
- 起業型
上記は僕が勝手に名前を付けただけですが、4種類ほどあります。それぞれメリットとデメリットがありますので、解説していこうと思います。
会社員型
これは、一つの企業のオフィスなどに常駐して、社員とほぼ同じ形で働くやり方です。おそらく、エンジニアがいる会社であれば、このように業務委託という形で働いているエンジニアの人は多いはずです。
メリット
- 会社員に近い働き方で、給料は多くもらえることが多い
- 契約は期間で決まっていることが多いので、その間は安定した収入がある
- 目標設定や査定など会社員特有の面倒くさいものが減る
デメリット
- ほぼ会社員なのでフリーランスとしてのメリットが薄い
- その会社のルールに左右されやすい(リモートワークができる・できないなど)
- 有給休暇などの制度がないので休みづらい
- 自分の稼働時間は限られているので、単価を上げる以外に収入を増やす方法がない
- 会社によっては会社の内情をあまり教えてくれなかったり、社員と比べて少し疎外感があることも
稼働時間保証型
月に稼働時間を160hなどと決めて、その分の金額を請求して働くやり方です。この場合、特に出社時間などは決められていなかったり、オフィスに出社する必要がなかったり、比較的柔軟に働くことができます。技術顧問的な立場でのフリーランスもこれに含まれると思います。
メリット
- 時間単価次第では会社員より給料が多くもらえる
- 稼働時間を減らせば週休3日なども可能
- 契約は期間で決まっていることが多いので、その間は安定した収入がある
- 平日に休んで休日頑張る、昼間遊んで夜頑張る、みたいな変則的な働き方ができる
- リモートワークがしやすい
デメリット
- 自分でスケジュールを管理する必要があり、強制力がないので怠けやすい
- 自分の稼働時間は限られているので、単価を上げる以外に収入を増やす方法がない
スポット型
時間ではなく成果物ベースでお金をもらうスタイルです。例えば、あるサイトを構築したら100万円みたいなやつです。これは受託の会社などでも多いスタイルだと思います。個人的にはスポット型は、都度仕事を見つけるのが大変そうなイメージがあるので、営業部分がなんとかなるのであれば良いと思います。また、リリース後にインフラ周りやアプリの運用保守も任せてもらえれば、継続した収入にも繋がります。
メリット
- 納品の期日さえ守れば時間にほとんど縛られない
- 一気に仕事をして、その後まとまった休みが取りやすい
- リリースするという目標が明確なので、集中しやすい(特にリモートワークはこの集中力を保つのが鍵)
- リリース後の運用保守も受けることができれば、稼働をあまり取られずに収入を増やせる
デメリット
- スポット型なので収入が安定しない
- 見積もりをミスると痛い目にあう(100万で受注したのに3ヶ月かかったとか。。)
- 契約の段階できちんと細かいところを詰めないと、クライアントによっては無茶ぶりされたりする
起業型
自分でサービスをリリースして広告収入や課金収入などを得るタイプです。これはアイディアがないとなかなか厳しかったりします。ただし、そこまで規模の大きくないサービスであれば、空いた時間に開発などをしてリリースしてみれば、ノーリスクで稼げる可能性もあります。ただし、これで大きな稼ぎを得るのは難易度は高いと思います。数万程度のお小遣いであれば、AdSenseなどで稼げたとしてもそこから増やすのは、ユーザーを爆発的に増やすかマネタイズの方法を考えないと難しそうです。
メリット
- 自分がプロダクトオーナーになるので仕事のペースを全て自分でコントロールできる
- 当たればでかい!
- 好きな技術を試せたり自分の好みで作れる
デメリット
- 相当頑張らないと稼げない
- ゴールが見えず、稼げない期間で心が折れるかも
- 良いアイディアが無いと何も作れない
まとめ
ということで、今回書いたことは僕がフリーランスをやる前に会社員だったときは、あまり意識していませんでした。結論としては、フリーランスといっても色々な働き方があり、それぞれ自由なところと辛いところがあるので、どれが最高とは言えないと思います。また、フリーランスになると、確定申告、社会保険料の支払い、年金の手続き、経費の管理、勤務時間、休み、全て自分で管理する必要があります。自分はそういうのは苦手ではないですが、面倒くさく感じる人はたくさんいると思います。そういう働き方の選択肢とネガティブな部分全てを知った上で、フリーランスは良いかどうかを判断することをおすすめします。