フリーランスエンジニアの節税術
フリーランスになるメリットとして、今までかかっていたお金を経費にできるというのがあります。経費にできるメリットとして、通常は所得に対して30%ほどの税金(年収500万以上の所得税+住民税率)がかかりますが、経費として使った場合はその分だけ税金がかからなくなります。とはいえ、使った分だけ手取りの所得は減ってしまうのであくまでも必要なものを経費として払えないか、ということを考えることが大事です。ここでは、普段の生活の中でエンジニアがどういうものを経費として計上しているか、を例に見てみます。
家賃
自宅で仕事をしている場合、仕事をするスペース分の家賃を経費として計上することができます。会計用語としては、按分というらしいです。例えば10万の家に住んでいて、3割ほどが仕事スペースとして使っていれば、3万円を月々の経費として計上できることになります。実際には税務調査に入られた際にきちんと説明できる根拠があれば良いらしいです。現実的には2~4割程度が妥当なラインかなぁとは思いますが、僕は4割計上しています。
ちなみに法人化した場合は、法人名義で賃貸を借りれば、借り上げの社宅として9割ほど経費計上できるのでかなりお得です。一方で、法人と個人どちらとも家を買ってしまうと経費計上はできなくなってしまうので注意です。
交通費
自分が普段計上しているのは、
- 出張で東京に行く飛行機代
- 電車代
- タクシー代
などです。特に飛行機代は高額になることが多いのでしっかりと計上したいです。電車代はSuicaとfreeeを連携するようにしています。
通信費
基本的には、携帯代や家のインターネットに掛かっているお金です。しかし、プライベートと兼用している場合はこちらも按分する必要があります。例えば、平日は仕事で休日はプライベートなどの分け方をすると、大体7割を経費として計上できます。
また、こちらも法人化して法人名義で契約をすれば、全額経費として計上することができるようです。
光熱費
普通は電気・ガス・水道を指すと思いますが、ガスや水道は仕事にはほとんど使っていないので、僕の場合は電気のみを経費として計上しています。こちらもプライベートとの共有になるので、按分をしていますが、起きている時間(朝8時〜夜12時)から仕事分の割合を出すと大体3〜4割になるので、僕の場合は4割を経費計上しています。
交際費
これは取引先の人とご飯を食べたり、飲みに行ったりという場合のお金です。やっている人は多いようですが、プライベートの飲食で領収書をもらうというパターンです。本来はNGですので、何でもかんでも交際費で計上すると目をつけられかねません。また、カフェで仕事したりする時の飲食費は雑費で計上することもあります。
PCやガジェット
仕事で使用するPCやスマートフォン・タブレットなどを購入する場合です。僕の場合は、
- MacBookPro
- テスト端末(iPhone, iPad, AppleWatch)
- ディスプレイ
- デスク&椅子
などを購入する時に経費として計上します。
書籍代
僕の場合だとWEB+DBなど定期購読している雑誌や、技術系の書籍を購入する時に該当します。また、書籍の感想などをブログに書いたりしてアフィリエイトをする、という人であればその他の本でも経費計上できそうです。
まとめ
他にも細々した部分で経費にできるものはあるかと思いますが、実際どの程度節税になるのかというところですが、例えば
項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 100,000 x 0.4 = 40,000 |
交通費 | 50,000 |
通信費 | 10,000 * 0.7 = 7,000 |
光熱費 | 10,000 x 0.4 = 4,000 |
交際費 | 20,000 |
ガジェット | 20,000 |
書籍 | 3,000 |
合計 | 144,000 |
年間172.8万→本来かかっていた税金: 51.84万円
となり、52万円ほど税金が安くなる計算になります。最初にも書いた通り、無理に経費を増やす必要はありませんが、所得税の税率が上がる900万ラインなどの場合は、なるべく経費を多くして課税所得を減らすようにしないと、一気に税率が上がって損をするということもあるので、その場合は仕事用のPCを買い換えるなどの方法で経費を計上するというのはありかと思います。
きちんと経費を漏れなく記録するためには、事業用のクレジットカードを作るのが一番おすすめです。クレジットカードとfreeeを連携すれば自動的に記録してくれるので非常に楽チンです。
※ここに書いてあることはあくまでも個人的な理解ですので、あくまでも参考程度に。