北海道でリモートワークするエンジニアの日常

東京から札幌に移住したフリーランスのエンジニア。車、筋トレ、ライフハックネタが多め。

フリーランスに最適な健康保険は何かを考える

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会社員時代は何も考えずに会社の健康保険に入っていますが、フリーランスになると保険料が倍増するのに加えて、会社員時代の保険にずっと加入し続けることもできなくなります。また、保険によっては病気や怪我で働けない時の傷病手当があるものとないものがあるので、そういう保証に別途入った場合の金額も加算して考える必要があります。僕の場合は、ジムにも通っているので、健康保険の福利厚生でジムが安くなる場合もあるのでそういったことも含めてトータルでどの健康保険が安いのか、というのを計算してみたいと思います。

ちなみに、僕の場合は前職がIT健保に加入していたためそれを任意継続しています。IT健保ではない方は保険料や手当などが異なるので、その点注意してください。

モデルケースと保険料

  • 前年の年収
    • 600万円
  • 標準月額報酬
    • 34万円
  • 介護保険
    • 不該当者

※保険料は平成30年度の金額で計算

健康保険名 保険料 メモ
国民健康保険 44,850 標準報酬月額が上がると保険料も更に上がる
IT健保 32,300 標準報酬月額が上がってもこの値段が上限
文芸美術国民健康保険 19,600 一律この金額

という感じで、圧倒的に文芸美術国保が安く、国保が高いという結果になりました。

傷病手当や福利厚生費を加味した場合

健康保険名 傷病手当 福利厚生
国民健康保険 なし なし
IT健保 あり ジムの都度利用が810円でできる(エリアで変動あり)、旅行補助がある
文芸美術国民健康保険 なし なし

上記のようになっており、やはりIT健保が圧倒的に手当も福利厚生も優れています。毎月ジムに通っている僕がどの程度IT健保で金額的なメリットがあるかというと、

通常料金 IT健保ありの場合 差額 備考
ジム 10,000 810 * 4 = 3,240 +6,760 近所のセントラルの料金
傷病手当 4,717 0 +4,717 ライフネット生命の傷病手当プラン

※IT健保の場合は、標準報酬月額の2/3が受け取れる想定なので、226,666が支給される計算なので、ライフネットの就業不能保険は25万円受け取れるプランにしています。

上記のようになり、トータルで11,477円のメリットがあるということがわかりました。これを加味した上で、もう一度保険料を比較すると、

健康保険名 保険料
国民健康保険 44,850 + 11,477 = 56,327
IT健保 32,300
文芸美術国民健康保険 19,600 + 11,477 = 31,077

となり、IT健保と文芸美術国保の差が一気に縮まりました。しかも、IT健保のジムの法人会員はタオルも付いていたり、通常のジムのプランよりも良いんですよね。

扶養家族が増えた場合

次に、結婚出産などで自分の扶養が増えた場合、それぞれの健康保険でどの程度差が出るのかを比較してみます。ここでは共働きの場合で、子供1人だけ自分の扶養に入れるケースを見てみます。

健康保険名 保険料 メモ
国民健康保険 1,892 加入する人数によって変動
IT健保 0 扶養者が増減しても保険料は変わらない
文芸美術国民健康保険 10,300 1人扶養が増えるごとにこの金額がプラス

となり、IT健保は扶養が増えても保険料が変わらないという圧倒的に安い結果になりました。

被扶養者Q&A | [ITS]関東ITソフトウェア健康保険組合

トータルでどれがお得か?

上記を全て加味した上で、自分+子供1人分の保険料がどうなったか見てみます。

健康保険名 保険料(基本+傷病手当やジム+扶養)
国民健康保険 44,850 + 11,477 + 1,892 =58,219
IT健保 32,300 + 0 + 0 = 32,300
文芸美術国民健康保険 19,600 + 11,477 + 10,300 = 41,377

このような結果になりました。仮に、傷病手当や福利厚生を除いたとしても、IT健保と文芸国保が近い金額になるので、扶養が増えれば増えるほどIT健保がオトクであるということがわかりました。単純に額面の保険料だけを比較するのではなくて、受けられるメリッットや扶養が増えた場合なども考えて計算することが大事です。とはいえ、任意継続期間は2年となっているのでこの方法がずっと使えるわけではありません。また、扶養の部分はサイト上で確認しただけなので、実際に問い合わせしてみないと正確なところはわかりませんが、また実際に手続き等をしたら更新したいと思います。