北海道でリモートワークするエンジニアの日常

東京から札幌に移住したフリーランスのエンジニア。車、筋トレ、ライフハックネタが多め。

札幌移住してリモートワークをしようとした理由

大学を卒業→上京&就職→フリーランスに転向→札幌移住した経緯を書いてみました。今後、故郷にUターンしようと思っている人や北海道いいなと思っている人の参考になると嬉しいです。

就職のタイミングで東京へ

大学は小樽商科大学という商学部のみの単科大学に通っていました。プログラミングはたまたま大学の授業で出会ったことがきっかけで、「お、これは面白い」と思いエンジニアやWebベンチャーなどに興味を持ち始め、就職活動ではほぼ東京のWeb企業のみを見ていました。大学の恩師にも一度は東京に出たほうがよいと言われていたこともあり、2012年に大学を卒業し、東京のWeb企業にエンジニアとして就職しました。その時は漠然と30までには北海道に戻ってきたい、という思いだけありました。特に具体的なプランはなく、起業するか何かかなぁ程度でした。とはいえ、特に起業できるアイデアがあるわけでもなく、Web開発の仕事を2年ほどやった後、スマートフォン向けのネイティブアプリの開発などをやっていました。

移住を考えたきっかけと移住に向けて

転機となったのは2016年頃から副業でリモートワークを始めたことでした。それまでメインの仕事ではSlackなどのチャットツールを使ったやり取りはやっていたので、特に違和感なくリモートワークができました。また、設計&レビューも、Qiita Teamを使って行われていたので対面のコミュニケーションが必要になることはまずありませんでした。もちろん、対面よりは誤解などが生じやすいので、説明の文章をよりわかりやすく書いたり動画で実装した成果物の動作を見てもらったりなど、工夫したことはいくつかありました。しかし、それはリモートワークのみに必要なことではなく、オフィスワークでも必要なことばかりでした。

若干話は逸れましたが、フリーランスでリモートワークという働き方を経験したおかげで、こういう働き方も可能なんだなということを肌身で感じることができました。それまで頭では理解していましたが、実際やってみて自分でもやれる自信が持てました。2年ほど副業をした後、2017年に結婚したタイミングで数年内に北海道に戻ろうと決めました。戻ることを決めた時にはまだ仕事のスタイルをどうしようかを決めていませんでしたが、社員として完全なリモートワークをするには、制度がまだ整っていないので難しいかなと思い、フリーランスという形で月に2日くらい東京に出るというスタイルを検討してみることにしました。早速、本業で働いている会社に上記の提案をしてみたところ、それまで前例はなかったものの、前向きに考えてもらえるとのことでした。とはいえ、会社側もやったことがないため懸念点があり、リモートワークでもきちんとパフォーマンスを発揮できますよ、ということを私の方から証明するために2、3ヶ月間の準備期間を作ることにしました。その期間中に上司にオンラインMTGに参加してもらったり、月1回対面でお互いの感想を言い合ったりする時間を設けてもらいました。そして、最終的にこれなら問題なく札幌に移住しても仕事を続けられる、という感触がお互い得られたので、フリーランス&リモートワークという形で仕事をすることになりました。前例がない会社でも、お互いの信頼関係が築けていて、今後も仕事がしたいという場合は相談してみると意外とOKしてもらえる会社は多いかもしれません。

札幌に移住してみて

そして今年の5月からほぼ札幌に移住して生活しています。やはりオフィスでずっと仕事をしていた時とは違って、自分の中でリズムを作るのが難しかったり、だらけてしまったりというのは正直なところあります。とはいえ、そういう環境が変わった時に自分で工夫していくライフハック的なことが結構好きなので、試行錯誤しながらやっています。

環境面での変化だと、帰ってきて一番素晴らしいのは夏の過ごしやすさです。現在住んでいるマンションにはエアコンが付いていませんが、風通しが良いので30℃くらいになる日でも、サーキュレーターのみで快適に過ごせています。夜は20℃を下回ることが多く、寝苦しいということもまずないので、本当に快適です。一方で冬はどうなのか、というところですが、ロードヒーティング(道路の雪が溶けるやつ)付きのマンションに住めば特に雪かきなどはほとんど必要ありません。また、家の断熱がかなりしっかりしているのと、暖房器具も本州とは違うので家の中は非常に暖かく、東京の室内よりはるかに快適だと思います(両方住んだ経験から)。

月に1回ほど東京に行って対面で打ち合わせをしたり、ご飯を食べたり、飲みに行ったりしています。正直、わざわざ東京まで行かなくても問題なく仕事はできるのですが、自分の気分転換を含め、たまに雑談したりコミュニケーションをとることも精神衛生上大事だと思うので、今後も続けていこうかなと思っています。

まとめ

就職のタイミングで東京に出たことは本当によかったな、と今でも思っています。それは、エンジニアとして色々な人に会ったり、面白い仕事ができたおかげで札幌に帰ってきてもやっていけるという選択肢ができたからです。恐らく、札幌で就職してそのまま働いていたら、フリーランスでリモートワークをするという考えは出てこなかったと思います。自分がやっているような、東京の仕事を札幌でリモートワークする、というのが最適かどうかはその人によって違ってくると思いますが、今後の働き方の1つの選択肢としてはありなのかなと思っています。そういう働き方をしつつ、他にやりたいことが見つかればそちらにシフトするというのも全然アリだと思いますし。

個人的には、北海道で育った人でも一度は東京でガッツリ働いて自分の選択肢を広げて、その後帰ってくるかそのまま東京で働き続けるかを決める、というのはおすすめです。近年、地方移住の話で福岡が盛り上がっていますが、夏の札幌の快適さは他の場所にはない絶大なメリットだと思うので、ぜひ地方移住を検討している方には覚えておいてほしいポイントです。

北海道いいですよ〜

最後に

現在就活中の地方の学生や、東京で働いているけど地方に帰りたいエンジニアの方向けにより詳しく書いた記事をnoteに公開しているので、興味のある方はぜひそちらも読んでみてください〜
note.mu